センスオブワンダー
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↑これは自宅にある森、娘もここで育てました。
■レイチェルカーソン著、センスオブワンダーより①
「子どもたちの世界は、いつも生き生きとして新鮮で美しく、驚きと感激にみちあふれています。残念なことに、わたしたちの多くは大人になる前に澄みきった洞察力や美しいもの、畏敬すべきものへの直感力をにぶらせ、あるときはまったく失ってしまいます。もし私が、すべての子どもの成長を見守る善良な妖精に話かける力をもっているとしたら、世界中の子どもに、生涯消えることのない「センス・オブ・ワンダー=神秘さや不思議さに目を見はる感性」を授けてほしいとたのむでしょう。この感性は、やがて大人になるとやってくる倦怠と幻滅、わたしたちが自然という力の源泉から遠ざかること、つまらない人工的なものに夢中になることなどに対するかわらぬ解毒剤になるのです。」
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下のワクワクの森通信に使わせてもらった 凧揚げしている男の子の写真は最近、見つけた写真です。無理をいって、撮影したIちゃんにその子のご両親にも承諾をいただいて、使わせていただけるようになった、写真です。とても気に入った写真です。
笑顔、天を指す指、もちろん凧揚げで 風の力学を肌で学んでいるのです。もちろん温かい大人の波動が伝わってきます。すばらしい経験(学習?)をしているのです。そしてそれが見事な結果として、その子 てんちゃんの表情に表れています。僕はこんな写真が大好きです。教育や子育てやいろいろ難しいようなことになってしまいがちですが、この表情の瞬間を醸し出せた教育は大成功です。いつも主張するように、そこにはスローライフ、今回は凧揚げという自然に則した、伝承遊びがあるのも偶然ではないのです。それにしてもいいね、この写真。お会いしたことはございませんが、てんちゃんのお父さんお母さん、温かいご配慮心より御礼申し上げます。健やかなご成長を念じ申し上げております
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■レイチェルカーソン著、センスオブワンダーより②
妖精の力にたよらないで、生まれつきそなわっている子どもの「センス・オブ・ワンダー」をいつも新鮮にたもちつづけるためには、私たちが住んでいる世界のよろこび、感激、神秘などを子どもといっしょに再発見し、感動を分かちあってくれる大人が、すくなくともひとり、そばにいる必要があります。
■レイチェルカーソン著、センスオブワンダーより③
子どもたちがであう事実のひとつひとつが、やがて知識や智恵を生み出す種子だとしたら、さまざまな情緒やゆたかな感受性は、この種子をはぐくむ肥沃な土壌です。幼い子ども時代は、この土壌を耕すときです。美しいものを美しいと感じる感覚、新しいものや未知なものにふれたときの感激、思いやり、憐み、讃嘆や愛情などのさまざまな形の感情がひとたびよびさまされると、次はその対象となるものについてももっとよく知りたいと思うようになります。そのようにして見つけ出した知識はしっかりと身につきます。
■レイチェルカーソン著、センスオブワンダーより④
消化する能力がまだそなわらない子どもに、事実を鵜呑みにさせるよりも、むしろ子どもが知りたがるような道を切りひらいてやることのほうがどんなに大切であるかわかりません。
【「The Sence of Wonder」written by Rachel Carson】 (レイチェルカーソン著「センス・オブ・ワンダー」より)